ハムスターの交尾から妊娠、出産まで

ハムスター, 小動物情報

ハムスターの子育て

ハムスターの繁殖を考えている方は前回ハムスターの繁殖の注意の記事を見て、デメリットを鑑みた上で、この記事を見ていただければと思います。

ハムスターのお見合い

オスとメスを同じケージに入れる前にまずはお互いに顔合わせをしましょう。
近くにケージを置き、お互いの匂いを嗅がせたり、近づけてみたりして慣れさせましょう。

ハムスターの発情

日照時間が12〜14時間で、気温が20〜22度になる春はハムスターが発情しやすくなります。
メスのハムスターの発情周期は種類を問わず4日周期でそのうち12〜20時間しか交尾をしません。
オスのハムスターは常に交尾OKの状態なので、メスの発情周期に合わせてお見合いさせましょう。

ハムスターの交尾

ハムスターの交尾

メスのハムスターとオスのハムスターをお見合いさせると、オスはメスのお尻の匂いを嗅いて追いかけ回します。
メスが発情していなければ、メスがオスを攻撃する場合があるのでお見合いを中止し引き離してください。
メスが発情中の場合、メスがオスの匂いを嗅いで健康状態を確かめ、交尾可能であればゴールデンハムスターのメスはロードシスと言われる状態となり仰け反って尻尾を立て交尾が始まります。
ハムスターの交尾は30分から1時間と長く、いつまでやっとんねん!と突っ込みたくなりますが暖かく見届けてあげましょう。

ハムスターの妊娠

ハムスターの妊娠の兆候

ハムスターは交尾さえすれば高確率で妊娠するようですが、妊娠しにくい個体もいるようです。
交尾をして20〜24時間ほどでメスの生殖器に膣栓とよばれる乳白色の塊ができます。
これが確認できればほぼ妊娠していると考えていいようですが24時間以上経過すると自然と取れてしまったり自分で舐めとってしまうので確認するのは難しいかもしれません。
もし、交尾をして4日後に発情していないようでしたら妊娠している可能性は高いと考えられますがこれも確実ではありません。
妊娠すると落ち着きが無くなったり人間を警戒したり食欲が増したりと細かな変化が現れますので、ハムスターをよく観察して妊娠を見極めましょう。
交尾から10日ほどすると明らかにお腹が大きくなり、体重が増えますので妊娠を確信することができます。

ハムスターの出産までの日数

出産までの日数は種類によって異なり、ゴールデン系は約2週間、小型のドワーフ系は3週間〜4週間です。
出産する2、3日前になると巣作りを始めるので床材を沢山入れてあげましょう。

ハムスターの出産

ハムスターは深夜から早朝に出産することが多いようですが昼間に出産することもあります。
出産時期が近づいたら毎朝ケージを見て出産状況を確認しましょう。
ゴールデンハムスターは平均9匹でチャイニーズハムスターは4〜6匹と言われていますが、ゴールデンハムスターは14匹以上産まれることもあるらしいです。
ハムスターの出産は2〜3時間かけて1匹ずつ出産します。
出産はハムスターの体に負担を与えることになるので、ストレスを与えないためにも出産後は覗きたい気持ちを抑えてそっとしておきましょう。

ハムスターの子育て

ハムスターは子育てが上手な動物ですので、基本的に飼い主が頑張る必要はありません。
飼い主が手をかけすぎると育児放棄や子食いの原因となりますので、細心の注意をはらうようにしましょう。

巣箱を覗かない

餌やトイレの確認は必要最低限にして巣箱を覗き過ぎないようにしましょう。
覗いてしまうとあれこれ気になって仕方なくなりますし、母ハムのストレスになります。

物音を立てない

テレビや音楽の波長はハムスターに聞こえにくいようですが、足跡や話し声のような大きな音はハムスターを驚かしてしまいます。
家族で協力して物音を立てないように気をつけましょう。

触らない

母ハムも子ハムも触らないようにしましょう。
特に赤ちゃんハムスターに関しては、人間の匂いがついてしまうと子食いの原因となります。
もしどうしても赤ちゃんハムスターを移動しなくてはならない場合は綺麗な給餌スプーン等を床材に擦り付けてから赤ちゃんをすくうようにしましょう。

温度は高めにする

ハムスターの飼育に適した温度は20〜26度ですが、飼育に適した温度は22度〜と少し高めです。
赤ちゃんハムスターがケージの中をさまよってしまい、ケージの隅に取り残されることもありますのでケージが満遍なく暖かくなるようにしましょう。

掃除しない

出産してから2週間以上掃除ができなくなりますが、子育て中は母ハムスターが巣を綺麗に保ってくれますし、赤ちゃんハムスターが離乳食として親の糞を食べたり、母ハムスターが子ハムスターの排泄物を食べたり舐めたりしてケージの中は清潔に保たれます。
排泄物を食べるというのは汚い印象があるかもしれませんが、糞食行動はハムスター以外の様々な動物で行われており、食物繊維やミネラルの補給や免疫や抗体を受け継ぐことにもなるとても大事なことなのです。

子育て中のハムスターの餌

子育て中の母ハムスターは高カロリーな餌を好むようになり餌の趣向が変わったりしますので、様々な餌を用意しておきましょう。
ミルワーム、ササミ、卵の白身、小動物用ミルク、小動物用チーズ、煮干し等の高タンパクで低カロリーな餌を与え、それだけではバランスが悪いので栄養豊富な人参、さつまいも、かぼちゃ、キャベツ、豆苗、ブロッコリーなどで栄養バランスを調整してあげましょう。
量は1.5倍から2倍ほど与えてかまいませんが、野菜などが余るとカビてしまう可能性がありますので、母ハムスターが溜めている餌を確認して量を調整しましょう。

ハムスターの子食い

ハムスターについて話していると「ハムスターって子供食べるんでしょ?」みたいな会話になることがあります。
確かに残酷なことかもしれませんが、ハムスターも赤ちゃんを育てるために必死に戦っているのです。
少しでも多くの我が子を巣立たせようと頑張った結果の子食いですので母ハムスターを責めるわけにはいきません。
もし、飼い主の怠慢により母ハムスターによって手をかけざるをえない状況を作ったのであればそれは飼い主の責任かもしれません。
もともと死産だったり体の弱い子だったのかもしれませんが、原因を特定するのは難しいでしょう。
後から後悔することのないようにハムスターの子育てを全力で支援してあげましょう。

ハムスターの離乳

出産して10日ほどで徐々に柔らかい餌を食べ始め、2週間ほどで目が開いて各々活動し始め、産後20日ほど経過すると完全に乳離します。
離乳してしまえば1匹でも生きていけるようになり、回し車で遊んだり自分で餌を探して活発に動きます。
この頃は兄弟喧嘩しても力が弱いのでじゃれあってるだけですが、すぐにMAXパワーまで育ってしまうので巣分けの準備をしましょう。
もし里親に出すなら一番可愛くて活発な20日〜30日がベストではないでしょうか。

ハムスターの親離れ

産後1ヶ月(28〜30日)までには親から離して、巣分けしてあげましょう。
この段階では急いで1匹づつ個別に分ける必要はありませんが、2ヶ月以上経過すると性成熟してしまい、インブリード(近親交配)となってしまう可能性がありますので、できるだけ早めにオスとメスは別々にしてあげましょう。
また、体の大きさが異なる場合は体の小さな個体がイジメられる可能性もありますので別の部屋に分けてあげましょう。
生後2ヶ月以上経過すると、縄張り意識が強くなりますので喧嘩で怪我をしてしまうことがあります。
ゴールデンハムスターは単頭飼いが基本ですので、多頭飼いは選択肢にありませので1匹づつケージと設備を用意しましょう。

ハムスターは産んだ後が大変

ハムスターは子育て上手なので繁殖自体は容易なのですが、子だくさんなので出産後が大変です。里親探しに奔走することになりますし、ゴールデンハムスターの場合は1匹ずつケージを用意しなければならないとなるとコストもかかります。
なんども言うようですが飼育する環境とお金と覚悟がない場合は繁殖させないようにしましょう。