ハムスターを繁殖させる際の注意

ハムスターの交尾ハムスター
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我が家でハムスターの赤ちゃんが生まれました。
ブログではお嫁さんを迎えたことも、赤ちゃんが生まれたことも書いていなかったのですが、今後ハムスターの繁殖に至るまでの経緯もブログとして書いていきたいと思っています。

今回の記事では、ハムスターが生まれるまでに繁殖について色々と調べたことを記事としてまとめていきたいと思います。

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ハムスターの繁殖(ブリーディング)の注意点

まずハムスターを繁殖させる前に、本当に繁殖が必要なのかよく考えてみましょう。
まず、繁殖は母体に負担がかかり、命の危険も伴うばかりか、生まれた後も施設を整える為の費用がたくさんかかりますので繁殖はしないに越した事はないと思います。
それでも繁殖する必要がある場合は下記の項目に注意しましょう。

ハムスターの年齢

ハムスターは寿命が短いので、繁殖に適した年齢はさらに限られます。

メスのハムスターの繁殖に適した年齢

メスのハムスターは若すぎると子食いや育児放棄の問題が増え、高齢すぎると母体が危険になりますので産まれてから6ヶ月から1歳くらいが繁殖に適しています。
3ヶ月未満のハムスターは体が不完全ですし、1歳6ヶ月を超えると危険な出産となりますので絶対に繁殖させないようにしましょう。

オスのハムスターの繁殖に適した年齢

オスのハムスターは精子が作れる限り繁殖可能なので産まれて2ヶ月から精力が尽きるまで可能ではありますが、2歳を超えると体力的に負担が大きいので控えておいたほうがいいでしょう。ハムスターの交尾時間は30分から1時間と結構長いのでご老体にはしんどいです。

繁殖に適した季節

ハムスターは寒さや暑さに弱い生き物ですので夏と冬が繁殖に適していません。
ヒーターやクーラーを使えば繁殖に適した温度に設定することもできるとは思いますが、設備の故障など予期せぬトラブルが起こる可能性があるので夏と冬は繁殖を控えましょう。
ハムスターの育成に適した温度が20〜26度ということを考えると春に繁殖するのがベストです。

病気の有無

体の弱いハムスターや先天性の病気のあるハムスターは繁殖には適していません。
ペットショップで買ったハムスターは親の病気等の情報がありませんので、ある程度飼育して問題が無いことを確認してから繁殖させましょう。
可能であれば信頼できるハム友さんの元気で病気に強いハムスターと交配させるのがベストでしょう。

ハムスターの種類

一般的に飼われているハムスターの種類は大きく分けて「ゴールデン」「ジャンガリアン」「キャンベル」「ロボロフスキー」の4種類です。
この4種類はどの組み合わせでも掛け合わせてはいけません。
ジャンガリアンとキャンベルは交配する事は可能ですが、奇形や先天性の病気を持った個体が生まれてくる可能性が高いです。
比較的大型のゴールデンハムスターと小型のハムスター(ジャンガリアン、キャンベル、ロボロフスキー)は染色体の数が異なるため、妊娠する可能性自体がゼロです。
キンクマハムスターなどのカラーハムスターと呼ばれる種類は、ゴールデンハムスターの毛色違いですのでゴールデン系のハムスターと交配する事が可能です。

近親交配(インブリード)

血縁が近い兄弟や家族などで繁殖させることをインブリード。反対に血のつながりが薄い個体との繁殖をアウトブリードと言います。
近親交配は奇形や先天性の病気、病気になりやすい個体になる可能性が非常に高くなるため交配させてはいけません。
遠い遺伝子と掛け合わせることによりより病気に強い個体となります。
雑種の犬が病気に強くてタフという話はそういうことです。
同じペットショップでオスとメスを購入すると血縁が近い可能性もありますのでできる限り出身地の異なるペアで交配させるようにしましょう。

掛け合わせの危険性

ハムスターの種類にもよりますが毛色によって掛け合わせない方がよい組みあわせがあります。
白っぽい色のライトグレーと白黒のブチのドミナントスポットは致死遺伝子を持っており、生まれてくる子ハムの一部が生まれてすぐ死んでしまいますので繁殖する場合はよく調べてからにしましょう。
下記に有名な危険な掛け合わせをまとめていますが、他にもあるようですので繁殖させる以上、ハムスターの遺伝子の勉強を欠かさないようにしましょう。

ジャンガリアンハムスターの危険な掛け合わせ

パール×パール、インペリアル×インペリアル、プティング×プティング

キャンベルハムスターの危険な掛け合わせ

パイド×パイド

ゴールデン(シリアン)ハムスターの危険な掛け合わせ

ドミナントスポット×ドミナントスポット、ライトグレー×ライトグレー、サテン×サテン

ハムスターの子供が生まれた後のことを明確にする

ハムスターの繁殖能力が非常に高く、ドワーフ系(ジャンガリアン・ロボロフスキー)は4〜6匹、ゴールデンハムスターは6〜9匹と沢山生まれます。

もしハムスターを繁殖させるのであれば、事前に里親として受け入れてくれる家庭を探しておきましょう。
ゴールデン(キンクマ)ハムスターは多頭飼いできないので、まとめて預けることもできず里親探しは結構大変です。
もし8匹分(仮)の里親がいないのでしたら、自分で8匹飼育する覚悟をしましょう。
それぐらいの覚悟がないと飼い主として無責任です。

多頭飼いが困難で、ケージもそれぞれ用意しないといけないので金銭面でも大変ですよ。

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ハムスター繁殖させる心意気

ハムスターの繁殖はできる限り控えた方がいいとは言いましたが、遺伝子を次の世代に繋げる事は生物共通の目的です。
ハムスターの子育てを全力で支援できる環境を作り、最善を尽くせるのであれば繁殖を考えても良いでしょう。
もし、興味本位で繁殖させるつもりなら後悔するばかりかハムスターを不幸にすることになりかねないのでやめておきましょう。

次の記事ではハムスターの交尾から出産、子育てまで詳しく書いていきます。

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