ハリネズミとはどんな生き物?なつく?

ハリネズミ, 小動物情報

ハリネズミ

日本でペットとしての人気が高まっているハリネズミ。

珍しい生き物のように思えますが、ヨーロッパの一部地域ではあたりまえのように野良ハリネズミがうろついているらしく、イギリスでは生け垣の下に住んでいることが多いということでHedgehog(生垣のブタ)と呼ばれる由来になったそうです。

見つけたら「幸運が訪れる」という言い伝えがあり、ヨーロッパでは「幸福のシンボル」となっています。なんだかわかる気がしますね。

ヨーロッパハリネズミのようにある程度ペットとしての歴史があるハリネズミとは違い、日本で飼育が可能なヨツユビハリネズミはアフリカ原産で、まだペットとして飼われる歴史が古く飼育方法が確立されていません。

そこで、ヨツユビハリネズミのお勉強ついでに記事としてまとめていきたいと思います。

ヨツユビハリネズミの概要

分類

ネズミの仲間と勘違いしている人も多いし、モグラに近いとかも言われてますが、実際には「ハリネズミ目ハリネズミ科ハリネズミ亜科アフリカハリネズミ属のヨツユビハリネズミ」。

モグラ感ゼロ。つまり、ネズミはネズミでモグラはモグラ、ハリネズミはハリネズミってことですね。

ハリネズミはモグラの仲間だ!みたいな記事をよく見かけますが、絶対モグラの仲間じゃありません。

生息域

ハリネズミ科の動物はヨーロッパ、アフリカ、中近東、日本以外の東アジア、ロシア、インド等かなり広い範囲に自然分布しており、海外では一般的な動物みたいです。

日本では無責任な飼い主がハリネズミを自然に遺棄してしまったが為に、日本の一部地域で繁殖し、特定外来種となっている種類がいます。

ヨツユビハリネズミがもし日本の自然で繁殖すれば特定外来種となってしまい、輸入も飼育もできなくなってしまうということは頭に入れておきましょう。

性格

基本的に臆病で警戒心が強い生物でなつくことはないと考えた方がいいでしょう。

大の字になって無防備にお腹をマッサージされているような個体は、なついていると考えていいとは思いますが、稀な例だと思います。

なつくというよりは慣れる程度なので過度な期待はしないほうがいいでしょう。

飼育温度

ハリネズミに適切な温度は24度から29度と言われているので、夏と冬はしっかりと温度調節してあげましょう。また、多湿環境では生きられないため、湿度は40〜60%を保ちましょう。湿度は低すぎると皮膚病になる可能性があるので、冬場は加湿器もつけたほうがいいかもしれません。

部屋の中はアフリカにするつもりでいましょう。

サイズ

生体で500グラムから700グラム。最大で少年ジャンプと同じくらいの重さまで成長します。

私がハリネズミを買った時は1.5ヶ月で130gでしたが、これから5倍の重さになると考えるとこれからが恐ろしいです。

大きなケージ買わなきゃなぁ。

寿命

3年から5年と言われていますが、飼いかたによっては10年生きるとも言われます。

寿命に大きなムラがあるのは、ハリネズミがデリケートな生き物であるということと、飼育が確立されていないからだと思います。

犬猫の寿命は一昔前とくらべて2倍ほど伸びていることはご存知でしょうか。

私が幼い頃は10年生きる犬は稀でしたが今では当たり前のように10年生きます。

同様に、これからハリネズミの需要が増えていけばハリネズミ用のえさが豊富になり、対応できる動物病院が増えたりすることによってハリネズミの寿命はどんどん伸びていくと思います。

知能

トイレが覚えられないのであんまり頭は良くなさそう。なんて考えがちですが、それは単なる性質です。糞を決まったところにしてほしいのは人間の都合でしかありません。

ハリネズミは一度食べた餌の匂いは忘れないし、飼い主の声も理解してくれます。

小さい頭の割に賢い動物だと思います。

ハリ

ハリネズミの針は5000〜7000本。

本来、毛だったものが進化して鋭利に硬化したものです。つまり鋭利な毛です。

毛なので抜けたらまた次の毛が生え替わります。

鳴き声

鳴き声が豊富で感情がわかりやすいのがハリネズミの可愛いところ。

不満があるときは「フシュフシュ」鼻息荒く、おねだりする時はは小鳥のように「キューキュー」鳴いたりします。

たまに「ワンッ」って鳴きますが、それはよくわかりません。

ハリネズミのカラー

色の種類は細かく分けると全部で92種類あるそうです。

全部は紹介しきれませんので一般的なものをいくつか紹介します。

スタンダード(ソルト&ペッパー)

一般的なハリネズミのカラーです。
針の色は、塩と胡椒のように白と黒が混ざっている。

シナモン

人気のカラーなので、ペットショップで取り扱っている可能性は高いです。
針の色は白とシナモンブラウンが混ざっているのが特徴。

シニコット

ペットショップではシナモンとして扱われることが多い。
針は白く、半分はシナモンで残り半分は淡いオレンジベージュ。

アプリコット

シニコットよりさらに薄い色をしていて、アルビノに近い色合いです。

アルビノ

美しいですが免疫力が弱く、目もほとんど見えていないそうです。
アルビノが流行ってしまうと可哀想なので、買わない方がいいと思う。

ホワイト

全身白で鼻と目が黒いのでコントラストが美しい。
アルビノとは異なるが、こちらも身体が弱い傾向にある。

パイド

パイドはツートンカラーのことで、どのカラーでも可能性があります。
レアカラーなので高額で取引されています。

ハリネズミの生態

単独行動

ハリネズミは群を作らないので多頭飼いはできません。しかも、針だらけなわけですから怪我の原因になります。

ストレスで寿命を縮めることにもなりますので多頭飼いは厳禁です。

活動時間

ハリネズミは夜行性です。もし、ハリネズミと触れ合うのであれば夕方以降にしましょう。

冬眠、夏眠

室温が20度を下回っている状態で動きが鈍くなり、体温が低くなっていたら冬眠状態となります。

また、気温が30度を超えている状態でぐったりしていたら夏眠か熱中症です。

冬眠などはよく聞くフレーズではありますが、極限状態でなんとか命を繋ぐために生み出した最終奥義です。

そういった状況になるまでハリネズミを追い詰めないように、室内環境をアフリカにしましょう。

アンティング

ハリネズミが自分の針を舌で舐めて泡をつける行為です。

新しい匂いを嗅いだ時にアンティングを行うのですがその目的は諸説あり、はっきりとわかっていません。

自分の匂いを隠す説や、毒性のありそうなものを針に塗っている説などぶっそうなものもありますが、可愛いので理由はなんでもいいです。

ハリネズミの特技

ハリネズミ眠る

眠る

基本的にずーっと寝てます。

前日に回し車を回しまくったりすると夜でも寝てます。

目を覚まして背伸びしてペターンってなってるのは可愛いです。

でこっ針

頭の上で動くものがあったりするとシャッとおでこの針を広げます。

おでこの針は機敏で他の部分よりも筋肉が発達しているみたいです。

イガグリ防御

完全防御状態です。

完全に球体化することで、外部からの攻撃から衝撃を吸収しつつ転がって逃げることができます。

ビスケット・オリバのあの技です。

こうなったら落ち着くまで様子を見たほうがいいでしょう。

ハリネズミの感覚

視覚

眼はすごく悪いです。日中は数センチ先のミルワームも匂いで探してるのでほとんど見えてないと思います。

夜中になるとスタスタ動いているので、強い光に弱いだけで暗闇では知覚できているようです。

嗅覚

鼻は凄く効きます。ペレットの封を開けると、のそのそと巣箱から出てきます。

同じようなペレットを複数混ぜても嫌いなものだけきっちり残すので、かなり細かい匂いまで嗅ぎ分けることができるようです。

聴覚

よく聴こえているだろうし敏感で神経質です。

ぼそぼそと小声で話しかけてもビクビクッと反応します。

あまり大きな音や生活音はストレスになりますので、テレビの音量は低くしてあげましょう。

人間の聞こえない周波数も聞き取れるらしいです。

触覚

鼻ヒゲは神経に直接繋がっていて、空気の動きや物の形など超高感度センサーとしての役割を果たしています。

ハリネズミの繁殖

オスの繁殖適齢期 生後6ヶ月くらいから
メスの繁殖適齢期 生後6ヶ月以降〜1歳半

メスの場合、生後2ヶ月から出産可能になりますが流産などにより死亡する可能性が高くなります。また、一歳半まで出産経験がない場合は難産になり、死亡リスクが増えますので繁殖は控えましょう。

繁殖を望む場合は、1、2週間ほど同じケージに入れてみたりして、お見合いさせてみましょう。相性がよければ妊娠させることができるかもしれません。

喧嘩するようなら諦めましょう。

数週間後に、メスの体重が増加して乳首が大きくなっていたら妊娠成功です。

ハリネズミの妊娠期間は34~37日くらいで、一回の出産で3〜4匹の赤ちゃんを生みます。

多頭飼いができないことを考えると安易に繁殖させないほうがいいでしょう。家の中がケージだらけになります。

ハリネズミの食性

ハリネズミのえさ

主に昆虫を食べるとされていますが、野菜もフルーツも食べる雑食性です。野菜やフルーツの中には毒となるものがありますので、事前に調べて与えましょう。

野菜やフルーツの消化は得意ではないようで、そのまま糞として出てくることが多いです。

副菜を与えるとしても小さじ半分くらいにしましょう。消化不良で体調を壊してしまいます。

大好物のミルワームを差し出すと一瞬だけ獣に戻り、目の色を変えて食いつきます。

ハリネズミの便

とにかく糞の量が多くて、浦安鉄筋家族の国会議員(猪木)に負けないくらいうんこをする。

ハリネズミは消化器官がシンプルで短い構造になっているため、餌もバクバク食べるし、どんどん消化するからブリブリとうんこを出しまくります。

野生のハリネズミは体重の1/3くらい餌を食べるらしいのですが、ケージのような狭い空間で高カロリーなペレットを体重の1/3も食べてたら肥満になってしまいます。

気持ちよく食べてくれるからどんどん餌を追加したくなる気持ちもわかりますが、太るし糞の掃除が大変なので餌の量を測って体重の5%〜10パーセント程に抑えましょう。

ハリネズミの病気

発症しやすいものとして腫瘍、皮膚病、眼球突出などいろいろありますが、「ふらつき症候群」というものが最も厄介です。

発症してしまうと9ヶ月から15ヶ月で死に至ります。

今のところ原因がはっきりしておらず、治療法もありません。

対策としては食事の栄養バランスに気をつけるくらいですが、遺伝的なものとも言われているのでふらつき症候群にならないことを祈るしかありません。

ハリネズミの病気に関してはまた別の機会に記事をまとめていきたいと思います。

ハリネズミは可愛い

いかがでしたでしょうか、ハリネズミに関する知見が が広がったのではないでしょうか。
まだまだ不明な部分などありますが、情報がわかり次第追記していきます。

しかし、なぜこんなにハリネズミは可愛いのでしょうか。
つぶらな眼とヒクヒクしてる鼻、てくてく歩く姿もなんとも愛らしいではないですか。

幸運のシンボルに相応しいこの造形。たまりませんね!

臆病なヤツですが今後ともハリネズミをよろしくお願いいたします。