ハリネズミは餌の好き嫌いが多かったり、偏食したりと餌で悩むことが多いペットです。
餌の種類で色々と悩んでいる飼い主も多いと思いますが、「ふやかす」か「ドライのままカリカリ」で与えるかの選択もしなければなりません。
餌で悩むハリネズミの飼い主たちのために、餌をふやかすべきか否かをはっきりさせたいと思います。
「カリカリ」か「ふやかす」かをはっきりさせるとは言ってもハリネズミの餌はカリカリで与えられるものとふやかす事を前提で作られているものがあるので正直明確な答えが出るわけではありませんが、この記事の最後に個人的に行き着いた答えをご紹介したいと思いますので、最後までご覧いただければ幸いです。
メリットとデメリット
まずは、「カリカリ」と「ふやかし」のそれぞれの特性を確認していきましょう。
カリカリで与えるメリット
- 歯周病の予防になる
- メンテナンスが楽
- 雑菌が繁殖しにくい
餌皿の掃除が簡単ですし、乾燥しているので夏場でも痛むことはありません。
カリカリを食べてくれるハリネズミなら、多めに置き餌することで数日お留守番することができます。
カリカリで与えるデメリット
- 歯が割れる可能性がある
- 歯茎を傷つける可能性がある
ハリネズミは齧歯類のように顎が発達しているわけではないので硬い餌をそのまま与え続けると歯が傷んでしまう可能性があります。
また、口の中に傷がついてしまうと口の中の雑菌が繁殖して歯肉炎になる可能性があります。
ふやかして与えるメリット
- 匂いが強いので食いつきがいい
- 歯に優しい
- 嫌いなフードを密かに混ぜてもそれなりに食べてくれる
歯が弱いベビーや高齢のハリネズミでも食べやすく、ふやかすと匂いが強くなるので非常に食いつきが良くなります。
ふやかして与えるデメリット
- 歯周病になりやすい
- 雑菌が繁殖しやすい
- 餌皿の掃除に手間がかかる
食べカスが歯の隙間に溜まりやすくなるので歯周病になる可能性が高まります。
また、餌皿に食べカスが乾いて固まるので掃除が面倒になります。
カリカリで与えれるフードとふやかしたほうがいいフード
フードの硬さはメーカーによってもまちまちです。
結構硬いフードでも「ふやかさずに与えられる」と書いてあったりするので基準が曖昧です。
個人的には爪で簡単に潰れるくらいの硬さが、カリカリのまま与えるフードとして最適ではないかと考えております。
下記でご紹介する商品は私が使ってみて比較的柔らかいと感じたフードですので参考にしてみてください。
他にも柔らかいフードはあると思いますので、爪で潰してみて硬さを調べてくださいね。
SANKO F28 ハリネズミフード
嗜好性が低いのが難点ですが、ボソボソで砕けやすくハリネズミの口への負担は少ないでしょう。
ヒカリ (Hikari) ひかりハリネズ
爪で簡単い潰れるほどサクサクで柔らかいし、ハリネズミ界隈では嗜好性が高いとの噂。
我が家ではメインで使ってる餌です。
Mazuriインセクティボアフード
粒が非常に小粒で砕けやすいのが特徴で、ふやかす必要のない餌です。
嗜好性が高いらしいですが、うちの子は食べてくれません。
Fay Hedgehog Food (フェイ ハリネズミフード)
硬さはそれなりですので、このくらいの硬さがカリカリで与える限界かなぁと思ってます。
粒は小さくも大きくもなく微妙な大きさなのも悩ましい。
ハリネズミの「ふらつき症候群」予防のために作られた専用フードということなので、我が家ではアクセントとして少し混ぜてます。
ふやかしたほうがいいフード
フードの中にはふやかす前提で作られている非常に硬いものがあり、ふやかさずに与えると口を怪我してしまう可能性があります。
硬さが気になるようでしたらご自分で噛んでみるか爪で潰してみてくだい。
ちなみにエイト イン ワン (8 in 1) ウルトラブレンドセレクトハリネズミフードは「クラッツ」に負けないくらい硬かったです。
このような硬い餌はぬるま湯でしっかりふやかしてから与えてください。
結局ハリネズミの餌はふやかすの?ふやかさないの?
ふやかしてもカリカリでもメリットもあればデメリットもある。
正直飼い主の中でも議論が分かれることだと思います。
たくさん餌を食べて欲しいからふやかした餌を与えたい。
しかし、ふやかしたものだけを与え続ければ歯周病になる可能性は高まります。
そこで私が導き出した答えは、、、、
カリカリとふやかしどっちも与えよう!
我が家の餌の与え方をご紹介します。
仕切りのある餌皿で、カリカリでも食べれる柔らかいフードを「ふやかし」と「カリカリ」の2種類の状態で与えています。
この餌の与え方なら、歯周病も予防できて歯への負担を減らすことができると考えています。
うちの子はふやかしが断然好きなのですが、ふやかしを食べきった後にお腹が減るとカリカリを食べてくれます。
夜にこの方式で餌を置いておくと、まず朝までにふやかしは全部食べてくれます。
カリカリ餌は少し食べてくれたり、全部食べたりと日によってまちまちです。
この方式のメリットとしては餌が無駄にならないことです。
全部をふやかしてしまうと餌が余った時に破棄しなければなりませんが、残ったカリカリを翌日ふやかしてサイクルするので、破棄することがありません。
昨日余った餌を与えたくないという人もいらっしゃるでしょうし、新しい餌しか食べないグルメなハリネズミもいると思いますので、そういう場合は新しい餌を追加してあげてください。
ハリネズミが美味しく餌を食べてくれることを最優先に
私が紹介した餌の与え方はあくまで一例です。
ハリネズミが餌を食べてくれるか食べてくれないかは個体や環境によって大きく変わってきます。
カリカリを食べてくれないハリネズミや、偏食気味のハリネズミ、食べ過ぎちゃうハリネズミ。
いろんなハリネズミがいてそれぞれに対象法は異なると思いますので、それぞれのハリネズミに寄り添ったご餌選びをしてあげてくださいね。
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