近年ハリネズミをペットとして飼育する人が一般化しつつあるので、子供が「ハリネズミを飼いたい」と駄々をこねることもあるかと思います。
そんなお父様お母様のためにハリネズミの飼育に必要なものとその費用について記事としてまとめていきます。
ハリネズミを飼うために必要なもの一覧
ハリネズミの生体代
10,000円~30,000円
産地やカラーによって値段が変わってきますが、ペットの中では比較的安い方だと思います。
最近は小規模なペットショップでも販売されていることも多いのではないでしょうか。
外国産のハリネズミは過密な繁殖場で飼育されており、輸送によるストレスもあることから悪い環境で育った個体が多いと考えられます。
できる限り国産のハリネズミを選んでいただければと思います。
ケージ
市販のハリネズミケージ
10,000円〜
ハリネズミ自体がそれなりに大きいので回し車や巣箱等も必然的に大きくなり、ハリネズミの飼育には奥行き500mm+横幅800mm程度の床面積が必要となります。
ハリネズミのケージと言えばパンテオンという名前を良く聞きますが、10,000円ほどの安価なパンテオンは、横幅が60cmと少し狭いのでオススメはしません。
回し車のサイズが大きいので高さ45cm以上は確保しましょう
ハリネズミケージを自作
ハリネズミはケージを噛むことはないですし、壁を登ったりすることもないことを考えるとハリネズミのケージを自作するのは意外と簡単です。
DIYすれば飼育スペースに合わせてケージを作れますし、ハリネズミにとってストレスにならない広さのケージを作ることも可能です。
ケージを自作すればハリネズミの成長や行動に合わせてリフォームすることもできるのでハリネズミを飼育する喜びをより実感することができますよ。
DIYする場合、素材次第ですが5,000円〜10,000円で自作できると思います。
床材
ハリネズミに使用されている床材で頻繁に見かけるのは「人工芝」「ペットシーツ」「専用マット」の3種類あります。
犬用ペットシーツ
2,000円
私は最初ペットシーツを使用したのですが、ハリネズミがペットシーツの端のビニール部分を引き千切って食べた瞬間を目撃してしまい、早急にペットシーツの使用を停止しました。
また、ハリネズミがペットシーツを掘ったり潜ったりしてヨレたりズレたりしてめんどくさいので個人的にオススメはしません。
大判のペットシーツは100枚近く入っていても2,000円ほどなので週一で交換したとして1年以上持ちます。
100均の人工芝
人工芝:600円+ペットシーツ:2,000円
人工芝は我が家でも使用していますが、長く使えて清潔を保てるので重宝しています。
人工芝の下にペットシーツを敷いて尿を受け止めるようなスタイルなのですが、人工芝は丸洗いできますしペットシーツはくるくる丸めてポイするだけなので掃除がとても簡単です。
ハリネズミ専用マット
1,500円x2
ハリネズミは糞はしっとり系で量も多く、尿も同様にたくさんするので専用マットをしようする場合は頻繁な掃除が必要になりますし床材代も毎月費用3,000円ほどかかると思いますが、ハリネズミにとってはベストなものではないかと思います。
時間とお金を十分にハリネズミに捧げれるのであればハリネズミの専用マットを使用しましょう。
メタルサイレント
市販のハリネズミ用回し車
6,500円
ハリネズミの回し車といえばメタルサイレントなのですが、ハリネズミは金網に足を挟む事故が多く、さらに回し車を汚しまくるのでメンテナンスシートは必須だと思います。
メタルサイレント32が4,000円でメンテナンスシート2枚組が2,500円ですので合計6500円となります。
回し車を自作
1,000円
我が家のハリネズミは比較的小型ですのでハムスターの為に作った自作の回し車を使用しています。
一応下記で紹介しておきますが、サイズが大きいハリネズミだと体のサイズに合わないので注意してください。
幼年期のハリネズミなら使えるかもしれませんね。
ハリネズミハウス、隠れ家
市販のハリネズミの隠れ家
3,000円
ハリネズミにとって木の匂いは落ち着くらしいので木製のハウスにしてあげてくださいね。
ハリネズミハウスを自作
1,000円
市販のハリネズミハウスが底が無いものが多く、掃除をするときにハリネズミを外に出すのが大変なのでハリネズミハウスも自作しました。
木で組み上げるだけですのでハリネズミの隠れ家は簡単に自作できます。
ケージやハリネズミの大きさに合わせてサイズを調整できるので、ハリネズミが快適に過ごせる環境を作ってあげましょう。
給水器
1,000円〜2,000円
ハリネズミはハムスターで使うような水ボトルで水を飲むのが得意ではありませんので平置きタイプの給水機を選んでください。
トイレ&砂浴び場
1,000円
ハリネズミはトイレは覚えないとされていますが、トイレの砂場を置くと結構設置したトイレでうんちをしてくれます。
トイレ覚えたと思った次の日にはいろんなところにうんちが散乱してたりするんですけどね。
ハリネズミ専用のハリネズミスロープトイレというものがありますが結構場所をとるので我が家では100均の細長い箱を使用しています。
ハリネズミサンド
500円
ハリネズミのトイレ用の砂は三晃商会のハリネズミサンド一択です。
ハリネズミ用の砂を切らしたときにハムスター用の砂を代用したのですが、おしっこが乾かなくて全然ダメでした。
なぜかこのハリネズミサンドはおしっこは乾くし臭わないし最高です。
えさ
1,000円x3
ハリネズミはグルメで餌が気に食わないと食べなくなることがあるので、最初は300gほどの少なめの餌を2〜3種類ほど買いましょう。
ペットショップで使用されていた餌と他の餌をブレンドしたりして、ハリネズミが飽きないような工夫をする必要があります。
我が家のハリネズミは嫌いなペレットを混ぜると綺麗にそれだけ残します。
ミルワーム
500円
絶対に与えなければならない訳では無いのですが、ミルワームはハリネズミを慣らす為の必須のアイテムです。
缶詰タイプもありますが、個人的にはプリップリのミルワームを生で与えてほしいですね。
我が家ではミルワームを養殖していますので参考にしてみてください。
餌皿、食器
100円x2
100均の小皿で十分ですがひっくり返さないようにしっかり重いものを選びましょう。
ハリネズミの餌は基本的にはふやかして与えるのですが、ふやかした餌ばかり与えていると歯石が付きやすきなって歯周病の原因となりますので、我が家ではふやかした餌とカリカリ餌の2種類を2皿に分けて与えてます。
暖房、ヒーター
6,000円
ハリネズミに最適なヒーターといえば「みどり商会 暖突」です。
ハリネズミは寒いと冬眠状態となり死んでしまうので、肌寒くなる前にヒーターを設置してあげましょう。
ハリネズミを飼うための初期費用
上記の金額を参考にハリネズミにとって最適な状況を作ったとすると、生体代が15,000円として合計50,000円ほどの初期費用が必要となります。
ハリネズミ自体が大きいので必然的に施設や遊具が大型となり、高額になる傾向があるようです。
ケージを自作するなどして安く抑えたとしても最低35,000円は必要になると考えられます。
ハリネズミを飼うための消耗品
餌
ハリネズミは大食漢で1日に多くの餌を食べますし、餌をふやかすので余った分は捨てなければなりません。
一般的にハリネズミの餌は体重の5%(400gなら20g)ほどを与えると良いとされていますがので、1ヶ月で300g1,000円の餌を2袋は食べてしまいます。
ハリネズミに必要な一ヶ月の餌代は2,000円、1年で24,000円。
砂浴び・トイレの砂
交換頻度にもよりますが一月で1kg500円のハリネズミサンドは使い切ります。
ハリネズミに必要な一ヶ月の砂代は500円、1年で6,000円。
床材
広いケージで専用のハリネズミの床材をふんだんに使用したとして1,500円ほどの床材を2袋は使います。
ハリネズミに必要な一ヶ月の床材代は3,000円、1年で36,000円。
ペットシーツの場合は1袋2,000円のペットシーツで1年持ちますのでかなりコストを抑えることができるでしょう。
電気代
夏場は冷房つけっぱなしとなりますので、部屋の規模にもよりますが毎月の請求額から2,000円ほど割高になると考えられます。
夏場の3ヶ月間冷房を付けっ放しにしたとして年間6,000円の電気料金上乗せ。
ハリネズミを飼うために必要な毎月の費用
上記の固定費を踏まえると、ハリネズミを飼育する上で1年間に必要な金額は72,000円ほどになります。
1ヶ月に換算すると6,000円。
上記の金額は床材をふんだんに使った計算となっていますので、人工芝やペットシーツを使用してコストを抑えれば36,000円/年(3000円/月)まで抑えることができます。
結構な金額になりましたね、初期費用を合わせると初年度の金額は10万円を超えると考えておきましょう。
ハリネズミの病院代
症状にもよりますがハリネズミが病気になってしまった場合、数万円〜数十万円の治療費がかかることは頭に入れておきましょう。
ペット保険に入ることも考慮した方がいいかもしれません。
ハリネズミは飼いやすいけど飼いにくい
もしこれからハリネズミを飼いたいと考えている人は、結構な金額と頻繁な掃除が必要なことを考慮してください。
安易に飼ってしまうとハリネズミを不幸にしてしまうかもしれませんよ。
ハリネズミは懐かないし掃除も大変だから捨てるなんてことにならないように、しっかりと予算のことや世話のことを考えて飼育することを決めてくださいね。
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